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サイドストーリー7
第1章 同棲ラプソディー
ドキドキした―――
きっかけはほんの思い付きだった。
数日前から佐藤さんが緊張していて
何かあるの?と聞いたけどはぐらかされた後
ああ、卒業式なんだ。と気が付いた。
今年の卒業生は佐藤さんが受け持った初めての3年生の担任で
初めての卒業生になる。
その初めての瞬間をこの目で目撃したい!
なんてふと思いついただけだった。
卒業式って潜入できるかな?
紺スーツを着て、前に文化祭に行った学校にそっと父兄に交じって講堂に行く。
卒業式って第三者の目で見たことなんかないけど。
校長先生はいい話をしている。
これが生徒の心に響くにはきっと数年後なんだろう。
私自身も卒業の時に校長先生の話は響かなかった。
そのあとクラスに戻って最後のHR。
佐藤さんに見つからないように、廊下の端からそのクラスをそっと見つめる。
「君たちは今日でこの学校を卒業になる」
静かな声で佐藤さんは話し始めた。
きっかけはほんの思い付きだった。
数日前から佐藤さんが緊張していて
何かあるの?と聞いたけどはぐらかされた後
ああ、卒業式なんだ。と気が付いた。
今年の卒業生は佐藤さんが受け持った初めての3年生の担任で
初めての卒業生になる。
その初めての瞬間をこの目で目撃したい!
なんてふと思いついただけだった。
卒業式って潜入できるかな?
紺スーツを着て、前に文化祭に行った学校にそっと父兄に交じって講堂に行く。
卒業式って第三者の目で見たことなんかないけど。
校長先生はいい話をしている。
これが生徒の心に響くにはきっと数年後なんだろう。
私自身も卒業の時に校長先生の話は響かなかった。
そのあとクラスに戻って最後のHR。
佐藤さんに見つからないように、廊下の端からそのクラスをそっと見つめる。
「君たちは今日でこの学校を卒業になる」
静かな声で佐藤さんは話し始めた。