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サイドストーリー7
第8章 素肌のままで
「俺のわがままでこっちに来てもらってんから。それぐらいさせて」

このオトコはどこまで私を甘やかすんだろう。

こっちに来て安心したかったのは・・・私なのに。

「片付け終わったら何か食べに行く?」
「作りますよ」
「・・・・真実ちゃんが?」

なに?私には作れないって思ってるの?

「なんですか?不満ですか?」
「いや・・・嬉しかった、から」

満面の笑みで。素直なんだか策士なんだか。

「ご飯は毎日作りますよ」
「・・・・・」
「外食はもったいないですしね!」

そう言うと「さすが」と笑った。

「なにか美味しいデザートは買ってこよ。せっかくの同棲記念なんやから」
と嬉しそうな三浦さんに

「絶対、みかげ山手ロールのロールケーキが良いです!!」
と、断言する。
「良いけど、そんなに好きなん?」

「食べてないんですよ!!三浦さんが企画の女の子たちにお土産で買って来てくれたのに
翌日は私の分は残ってなかったんです!それなのにみんな、美味しかった美味しかった!って・・・」

「あ・・・ぁ」
私の言葉に思い出したように含み笑いをした。
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