この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サイドストーリー7
第11章 キスの後で…②
「斎藤せんぱぁ~い!」
週末忙しくて桃花と会えなかった月曜日
向こうの方から子犬のように駆け寄ってきた。
「何?」
「お久しぶりで~す!」
「お前、俺がいなくてもちゃんとレポートやっただろうな?」
3日ぶりに見る桃花はやっぱり可愛い。
「頑張りましたよ!」
「あっそ」
そう言って1限目の教室に行こうとしたら
「光先輩・・・って呼んでもいいですか?」
「あぁ?」
「ですから、光先輩って呼んでもいいですか?」
「なんで?」
「だって、みんながいまだに私と斎藤先輩が付き合ってるって冗談だって言うんですよ!
私がからかわれてるって!」
まぁ・・・外れていなくもないが。
「だから!名前で呼びたいんですっ」
「ダメ」
「え~。彼女の特別感を出したいです!」
「ダメ」
桃花は俺のシャツを引っ張り出した。
「光先輩って呼びたいんです!いまだに斎藤先輩を狙っている女の子がいるんですよ」
「ダメったらダメ」
「元カノは呼んでたのに・・・」
「あ?なんかいったか?」
「いえ・・・」
「早く講義に行け」
「はい・・・」
その一連のやり取りを見ていた白木が
「名前ぐらい呼ばせてやればいいじゃん」
と苦笑いする。
「ダメ」
おれが恥ずかしいから。
隠し切れていないであろう、赤面した俺を見て
「不器用なヤツ・・・」
白木がため息をついて笑った。
END*****
週末忙しくて桃花と会えなかった月曜日
向こうの方から子犬のように駆け寄ってきた。
「何?」
「お久しぶりで~す!」
「お前、俺がいなくてもちゃんとレポートやっただろうな?」
3日ぶりに見る桃花はやっぱり可愛い。
「頑張りましたよ!」
「あっそ」
そう言って1限目の教室に行こうとしたら
「光先輩・・・って呼んでもいいですか?」
「あぁ?」
「ですから、光先輩って呼んでもいいですか?」
「なんで?」
「だって、みんながいまだに私と斎藤先輩が付き合ってるって冗談だって言うんですよ!
私がからかわれてるって!」
まぁ・・・外れていなくもないが。
「だから!名前で呼びたいんですっ」
「ダメ」
「え~。彼女の特別感を出したいです!」
「ダメ」
桃花は俺のシャツを引っ張り出した。
「光先輩って呼びたいんです!いまだに斎藤先輩を狙っている女の子がいるんですよ」
「ダメったらダメ」
「元カノは呼んでたのに・・・」
「あ?なんかいったか?」
「いえ・・・」
「早く講義に行け」
「はい・・・」
その一連のやり取りを見ていた白木が
「名前ぐらい呼ばせてやればいいじゃん」
と苦笑いする。
「ダメ」
おれが恥ずかしいから。
隠し切れていないであろう、赤面した俺を見て
「不器用なヤツ・・・」
白木がため息をついて笑った。
END*****