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サイドストーリー7
第13章 あなた~you~
「乃恵ちゃんは、岡部さんの事いまだに『岡部さん』って呼んでるの?」
別にそんなこと知りたくもないのに。
「うん。変かな?」
少しはにかむこの顔をさせているのはヤツな訳で。
「変じゃないよ」
そんな顔をさせるアイツに嫉妬する。
「乃恵ちゃん、俺の名前、知ってる?」
斎藤は好きなダイブツちゃんに自分の名前を呼ばれるのは恥ずかしいといった。
けど、俺は呼ばれたい。呼んでほしいよ・・・
「うん。知ってるよ」
そこで頭の上に思いっきりげんこつが飛んできた。
「いって!」
「お前の名前なんか知らなくていい」
本気で不機嫌になっている男は、スーツを着て
すでにこの学校の生徒じゃないのに。
この子と待ち合わせでもしてるのか。
「関係者以外は校内立ち入り禁止ですよ!」
「あ?白木、お前は何年経っても油断ならねぇな」
「乃恵、そんなヤツ置いていくぞ」
不機嫌なオトコにさらわれる様に手を引かれ
乃恵ちゃんが俺の前から姿を消した。
「あ。タバコか・・・」
指の間のたばこは一口も吸わないまま、短くなっていた。
END****
別にそんなこと知りたくもないのに。
「うん。変かな?」
少しはにかむこの顔をさせているのはヤツな訳で。
「変じゃないよ」
そんな顔をさせるアイツに嫉妬する。
「乃恵ちゃん、俺の名前、知ってる?」
斎藤は好きなダイブツちゃんに自分の名前を呼ばれるのは恥ずかしいといった。
けど、俺は呼ばれたい。呼んでほしいよ・・・
「うん。知ってるよ」
そこで頭の上に思いっきりげんこつが飛んできた。
「いって!」
「お前の名前なんか知らなくていい」
本気で不機嫌になっている男は、スーツを着て
すでにこの学校の生徒じゃないのに。
この子と待ち合わせでもしてるのか。
「関係者以外は校内立ち入り禁止ですよ!」
「あ?白木、お前は何年経っても油断ならねぇな」
「乃恵、そんなヤツ置いていくぞ」
不機嫌なオトコにさらわれる様に手を引かれ
乃恵ちゃんが俺の前から姿を消した。
「あ。タバコか・・・」
指の間のたばこは一口も吸わないまま、短くなっていた。
END****