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サイドストーリー7
第2章 噂恋×エース
「金子さんね、シスコンだけどって自分で言ってて」
そこまで言って2人で笑う。

「でも、ナオちゃんはヒロさんがめちゃめちゃ愛してくれるから
もう心配いらないんだって言ってた」

私がそう言うとナオちゃんはちょっと驚いたように笑った。

「お兄ちゃんは、モテたらしいんだけど・・・」

ちょっと言いにくそうにナオちゃんが言う。

「でも、1回も彼女を私に会わせたことはないの」
「うん」
「私がいくら言っても、会わせてくれたことはないの」
「うん」

「でもね、真樹さんはお兄ちゃんから会ってくれって言われたの」
「え・・・」

「お兄ちゃん、真樹さんの事ものすごく好きなんだね」
「・・・・」

ナオちゃんに言われたその一言が凄く嬉しくて。

「ただいま」
「マオ寝たぞ」

小さな声でそう言って、そっと帰ってきた2人に
私たちはうれし涙でお出迎えした。


END****


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