この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
サイドストーリー7
第22章 キスの後で…③
「もっとかいでください!」
「桃花・・・これ以上俺を夢中にさせてどーすんだよ」
「せんぱい・・・」
「喧嘩した時のためにとっとけ」
「はいっっ!」
「ほら次の講義に行くぞ」
「はい!」
全く白木は、ろくなことしねーな。
俺はため息をついて教室に入る。
1番後ろの席にそっと座る。
それを見た白木が荷物を持って隣に移動してきた。
「かいだ?」
クックックと笑いながら聞いて来る。
「あれ、かき氷のシロップだろ」
「綺麗な色だろー?妹が昨日、もう食べないから捨てるって言うからさ」
「・・・・」
「ダイブツちゃん信じてた?」
信じると思ってやってんだろうが?あ?
「素直で信じやすいのは乃恵ちゃんと同じだな」
軽く殴ろうと思っていたこぶしをひっこめた。
こいつは長い間、乃恵に片思いをしてる。
絶対に報われない片思いで、正論から言えばやめた方が良い。
でも、いいじゃんか。
好きなだけ、気がすむまで片思いしてりゃぁいい。
「お前も幸せだな。あんな嘘を信じちゃうほど、
ダイブツちゃんはお前が好きなんだな」
「・・・・」
お前だって、本気に片思いできる相手に出会えて幸せだよ。
そう言ってやろうとして、俺は口を閉じた。
他人が口出すことじゃねぇ。
俺は何も言わずに、聞こえないふりをした。
END*****
「桃花・・・これ以上俺を夢中にさせてどーすんだよ」
「せんぱい・・・」
「喧嘩した時のためにとっとけ」
「はいっっ!」
「ほら次の講義に行くぞ」
「はい!」
全く白木は、ろくなことしねーな。
俺はため息をついて教室に入る。
1番後ろの席にそっと座る。
それを見た白木が荷物を持って隣に移動してきた。
「かいだ?」
クックックと笑いながら聞いて来る。
「あれ、かき氷のシロップだろ」
「綺麗な色だろー?妹が昨日、もう食べないから捨てるって言うからさ」
「・・・・」
「ダイブツちゃん信じてた?」
信じると思ってやってんだろうが?あ?
「素直で信じやすいのは乃恵ちゃんと同じだな」
軽く殴ろうと思っていたこぶしをひっこめた。
こいつは長い間、乃恵に片思いをしてる。
絶対に報われない片思いで、正論から言えばやめた方が良い。
でも、いいじゃんか。
好きなだけ、気がすむまで片思いしてりゃぁいい。
「お前も幸せだな。あんな嘘を信じちゃうほど、
ダイブツちゃんはお前が好きなんだな」
「・・・・」
お前だって、本気に片思いできる相手に出会えて幸せだよ。
そう言ってやろうとして、俺は口を閉じた。
他人が口出すことじゃねぇ。
俺は何も言わずに、聞こえないふりをした。
END*****