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サイドストーリー7
第24章 5センチの景色
「9時です」
その時、静かに呆れた顔をして部の中から山崎さんが出てきた。
「はい。始業時刻です。先輩たちは今日の仕事の続きを始めてください。
藤田さんもシステムにお帰りください。
安達主任から帰って来いと内線がありましたよ。
それから・・・4人に安達主任から伝言です。
『高橋さんをいじめるとシステムを1つクラッシュさせる』そうです」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「・・・」
「高橋さん。今日の仕事をデスクに置いといたよ。とりかかって」
「は、はい!」
おねー様はしぶしぶシステムに帰って行った。
「なんだよ~山崎~」
「先輩になっちゃって~」
「おいおいおいおい!本当に探偵君か?」
先輩たちは嬉しそうに山崎さんをグリグリした。
「探偵君が本物の先輩になったお祝いだな!」
「今日は飲みに行こうぜ」
「だな!飲みに行こう!」
先輩たちは、私の事も忘れ、山崎さんをグリグリしながら部の中へ入って行った。
END****