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サイドストーリー7
第26章 10年目の恋
そう呟くキミに、私も正直に話そう。
「彼とはもう10年にもなるの。10年前から好きなのよ。それに時間の問題じゃない。
私には彼しかいないし。キミもきっと素敵な人に出会えるよ」

フイッと顔を私から背けて、ぎゅっと握ったこぶしが若いと思った。

そんなキミに苦笑いをして徹のもとにかけて行けば
これ見よがしに私の肩に手をかける。

「ちょっと・・・」
まだ見てるって。
「さっさと諦めさせた方が良いんだよ」
「・・・・」
「それより何で、オトコに告白されたって俺に言わないの?」
「別に内緒にしてたわけじゃないよ」
昨日だったから・・・
そんな風に言い訳した私に
「今日迎えに来て正解」
徹はそんな風にため息をついた。

「ま、思わぬ告白が聞けたわけだけど・・・」
「・・・・」
「あーゆーのは本人にまず言ってほしいんだけどね?志保ちゃん」

志保ちゃん・・・・
付き合い始めた時はそう呼ばれてたっけ。

「徹くん。大好き」
ったく。男に言い寄られてたら言えよな。
そう呟いて、徹は私の頬にキスをした。


END****




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