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サイドストーリー7
第27章 キスマーク
金曜の夜、いつもの居酒屋で優衣と待ち合わせして
そのまま俺の家に連れて帰るハズだったのに
会社を出たところで電話が鳴った。
「ごめん今日会えなくなっちゃった」
「なんで?」
「仕事。明日また連絡する」
「分かった」
切った電話をしばらく眺めて
小さいため息を1つついて、タクシーを止めるために手を挙げた。
合鍵でオートロックの玄関をすりぬけて
優衣の部屋のドアも開ける。
「いるんだろ?」
電気を付けない部屋にぼんやりと小さなフロアランプが色ついていた。
わざとぞんざいにソファーに座って、上着を放る。
座ったまま不機嫌そうにこっちを睨みつける優衣にお構いなしにネクタイを緩めた。
「会いたくないって意味だったんだけど?」
「もちろんわかったよ?」
「んじゃ何で来るのよ」
「来ちゃいけねーのかよ」
「会いたくないんだってば」
「あぁそうかよ」
そのまま俺の家に連れて帰るハズだったのに
会社を出たところで電話が鳴った。
「ごめん今日会えなくなっちゃった」
「なんで?」
「仕事。明日また連絡する」
「分かった」
切った電話をしばらく眺めて
小さいため息を1つついて、タクシーを止めるために手を挙げた。
合鍵でオートロックの玄関をすりぬけて
優衣の部屋のドアも開ける。
「いるんだろ?」
電気を付けない部屋にぼんやりと小さなフロアランプが色ついていた。
わざとぞんざいにソファーに座って、上着を放る。
座ったまま不機嫌そうにこっちを睨みつける優衣にお構いなしにネクタイを緩めた。
「会いたくないって意味だったんだけど?」
「もちろんわかったよ?」
「んじゃ何で来るのよ」
「来ちゃいけねーのかよ」
「会いたくないんだってば」
「あぁそうかよ」