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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第5章 乱暴でもいいから、奪って
「ちゃんは……要らない……からっ」
「し……しの……っ」
「あっ……ああ」
堺は先程までの印象とうって変わって「大人の男」になっていた。
瞳の中にあった優しげで臆病な佇まいは消えて、今は欲に鋭く光っている。欲――それは男が持つ女を欲しいという原始的な欲。
経験のないしのでも、セックスがどんなものであるかは知っているつもりだった。
散々間抜けな仕草をしのに見せた彼が、今は「男」に変貌してしのを欲しがっている――
その落差にしのは驚くと共に妙な感動で胸の奥が震える。
――私よりもずっと大人の男の人が、こんなにも私に翻弄されている――
彼を征服したかの様な気持ちになって得意気になりかけた時、堺の指がしのの乳房の突起に軽く圧を加えて、しのは正気を失いかける。
しのは身の置き所のない感覚に逃げ出したいような、もっと味わいたい様な気持ちだった。

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