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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第6章 身体が先か、恋が先か――
「しのは今も……悲しい?」
唇を離し、柔らかな頬に指で触れて訊ねると、彼女はゆっくりと首を振る。
「今は――それよりも……貴方の事を知りたいの」
その瞳の強く気高い輝きは、堺の心の真芯を魅了した。見つめ返せば、しのは彼の手を取り胸に抱き、自ら腰を押し進め、痛みに顔を歪める。
「――!」
強く締め付けられる刺激に堺は総毛立ち、仰け反った。しのは痛みを感じながらも歯を食い縛り、尚も腰を進める。
「し、しの……っ」
「堺さ……っ……気持ち……いい?」
「……くっ!」
しのは額に汗を滲ませ、激烈な痛みと熱さに狂ってしまうのではないか――と思ったが、自身の身体で、堺の欲望と恋情を直に感じ、かつてない程の高揚に酔っていた。
――堺さんが、今、私だけに夢中になっている……他の誰でもない……私だけに――

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