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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第6章 身体が先か、恋が先か――
彼に必死にしがみつき、彼が口の端を上げたり歪めたり、切ない溜め息を漏らしながら仰け反るのを見詰める内に、しのは、痛みの中にある感覚が生まれつつあった。寒気の様にも思えるし、堪らなく熱くて火傷しそうでもある――それは決して不快ではなかった。生まれて初めて男に身体に侵入され、強烈な痛みな筈なのに、不思議だった。
――きっと……それは……相手が堺さんだから……我慢出来るんだわ……
しのは、自分を揺らしながら快感に取り乱す彼の背中に腕を廻して、胸板に口付けた。堺は、その瞬間だけ僅かに動きを緩めて、熱の籠った眼差しをしのに向けて言った。
「君が……好きだ……しの……」

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