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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第6章 身体が先か、恋が先か――

「ひっ」


 堺は、奇妙な声を出し、固まる。



「ひっ……て……酷い反応ね」


 ――この人はちょっと、いや、かなり変だわ、と初対面の時から分かっていたけれど、それを差し引いても彼のこの態度はいただけない。

 先程まで心も身体も熱く昂らせ、求めてきた癖に。抱き合っていた時にはあんなに情熱的だったのに、終わった途端にまた挙動不審になるとはどういう事なのか。「君が好きだ」と囁いたではないか。まさか、その場のノリで口走っただけだとでも? 


「ぐえっ……苦し……みかはらさ……っ」


 いつの間にか彼に馬乗りになって首を絞めていた事に気付くが、怒りが込み上げてくる。



「ねえ、なんでまた呼び方が苗字に戻ってるのっ?」


  


 


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