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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第7章 女帝との対面
「お……別れっ……を」
最後の方は涙声で言葉になっていなかった。しのは堺の頬から突然手を離し、自分の顔を覆って後ろを向いた。
痛みから解放されてホッとした堺だが、目の前で小刻みに震える彼女の肩を見て、今度は胸の痛みが増幅する。
今日限りだとか、お別れだとか言っておきながら、心は真逆なのは一目瞭然だった。側に居てーーという声にならない叫びが堺に聞こえる。
手をその肩に伸ばしかけた時、いや待てよーーという囁きが頭の中に生まれる。
ーーここで彼女を突き放せば、女社長のいう契約は反故に出来るのではないか?このまま、しのに嫌われてしまえば……そもそも恋愛感情が無くなってしまえば、愛人契約どころではないのだから。あの女社長の考えている事は底が知れないし、面倒な事に巻き込まれずに済むならば、回避した方が賢いのでは?ーー

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