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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第7章 女帝との対面


「う……うん」



 (どうしても突き放せない……僕はこの子をーー)



 堺はぎりぎりまで葛藤していたが、唇を噛み締めると、しのの手を強く握り絞めた。




「き……君が好きだ!」




 しのの瞳が大きく開かれ、輝き始め、みるみるうちに涙が溢れ、頬を濡らした。

 それを見た堺は顔を逸らして瞼を瞑り、吃りながら続ける。

 

「きょ、今日会ったばかり……なのに……いきなり君と……そっ……そういう事になってこんな事を言うのも変かも知れないけどーーしかも僕はもう34歳のおじさんだし……でも……っ」

「おじさんじゃないわよ……」

  
 しのは泣きながらクスクス笑って、彼の顔を覗きこむが、彼にまた避けられてしまい、頬を膨らませる。



「ねえ、何故そっぽを向くの?大事な話をしてるのに!」

「だ……だって……君を真っ直ぐに見たらーー」

「見たら、何っ?」

「も、もっと君にゾッコンになっちゃうじゃないかーーー!」

「ーーっ?」




 堺は耳まで赤くなっていた。




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