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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第7章 女帝との対面
昨日までは考えもしなかった。自分が人を好きになるなんて。自分以外の誰かの言葉に心が浮き立ったり沈んだりするようになるなんて、思いもしなかった。恋なんてーー恋人なんて、お話や映画の中だけの絵空事で、他人事なんだと思っていたのに。
今、私は恋してる。恋なんて、ただの錯覚、恋してる自分はなんて可愛くて素敵なんだろうって、勘違いしてるだけじゃないのかしらーーそういう風に、恋愛にうつつを抜かしている周囲の人間を半ばバカにしていたのに。
止めようとしても次から次へと生まれる涙、痛むのにドキドキと弾む胸、熱くなる体温ーーこれが錯覚のせいだっていうの?
たとえそうだとしても、構わない。私を求めてくれるなら、私は……
「つつつつつまり僕は……ききき君を独り占めしたい……って違う!いや違わないけども!ぼぼぼ僕は決して束縛するようなタイプじゃないって事を最初に……ってなんの最初なんだよっ……て……とにかく!ーーむっむむむ」
しどろもどろの必死の求愛の最中、しのは彼に飛び付いてキスした。

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