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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第2章 出逢い、夏フェス
――ごめん、とうとう転んじゃった、大丈夫?という言葉を口にしようとして堺は気付く。
口が開かない。 いや、むしろ今開いたらまずい。
堺の目の前には、しのの大きな瞳があった。大きな目は更に見開かれて、飲み込まれてしまうのではないか?と思った。
そして、彼女の唇と堺の唇がぴったりと合わさっているのだ。
つまり――キスをしているような状態で二人は折り重なっている。
あんなに眩しかった日差しも、怒号の様な男達の歓声も、沢山の人々の掌を打つ音も、ステージの音楽も、全てが遮られ聞こえなくなった。
青い布は二人を覆い隠し、しのと堺がキスをしている姿は誰の目にも留まる事はなかった。

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