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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第2章 出逢い、夏フェス
青い布に覆われて――本当に何も聞こえない。何も見えない。
腕の中の彼女以外、何も感じなかった。
栗色の巻き毛のポニーテールの毛先が堺の頬にかかり、長い睫毛が小刻みに震える度に、不思議な音が自分の身体の奥から生まれる。
それは次第に深く大きく堺の胸の中を揺さぶった。
何よりも強烈だったのは、彼女の唇の感触だった。
堺の唇ですっぽりと収まるそれは、赤ん坊の頬を思わせる柔さと無垢を思わせた――女の子とキスをするのは、偶然とはえ――久し振りだったが初めてではない――なのに、初めて経験した初な少年のように、堺は狼狽えていた。
しのは瞬きをし、唐突に堺から離れた。
彼女の頬に何か光る物を見た時、彼女の細腕が上がり、素早く堺の頬を打った。

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