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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第3章 混・乱・事変
「……他にも何処かぶった所はありますか?」
「――っな……なななないないないですっ……そ……その……あの……あ、ありがとう……」
「どういたしまして」
しのは笑いを噛み殺しながら救急箱の蓋を閉める。
(不思議……さっきまで凄く気持ち悪くて頭も痛かったのに……今、心も身体も軽い)
堺は鼻に貼られている絆創膏の存在に気づいていない様子だった。
しのはリビングの棚に救急箱をしまいながら密かにほくそ笑む。
本当ならそんな場所に絆創膏があったら不格好になってもおかしくないのに、まるでアクセサリーの様に彼を引き立てているのが嬉しく思った。
(変な人……でも、可愛いかも)

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