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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第3章 混・乱・事変
堺は、はた、と何か思い出したようにキョロキョロすると「ああっ――」と叫んで玄関へ走っていった。
「あ、あの……?」
しのは、また呆気に取られるが、堺は直ぐに手に果物の入った籠と紙袋を持って戻ってくると、しのの前に置いてまた土下座をした。
「ほ、本日はお日柄もよくお天気も良くっ!まっ正にフェス日和でしたが――!……お……社長様のお嬢様のぱっ……パフォーマンスは素晴らしく――」
「ねえ……誰に向かって話してるの?ママならもう居ないわよ」
「ええっ――!」
堺は目を剥いて顔を上げ、落ち着きなく視線をさ迷わせた。

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