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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第4章 混・乱・事変②
『は……っ……う……』
堺は、夢の中で自分の腰を烈しく動かしていた。
動かす度に柔らかくて温かく湿った何かがぎゅう、と堺の男根を締め付けて、彼を益々猛らせて腰の動きを速めさせる。
こんな夢をつい先程も見た、と思った。
だが、彼が今抱いているのはしのではなかった。
白くてたおやかな背中に揺れる真っ直ぐ長い黒髪から時折覗く黒子、仰け反ると共に姿を見せる小さな耳――
それは、堺が良く知っている女(おんな)だった。
『んん……まさ……やくん……っ』
『はあっ……は……なるみ……っ』
――なるみ。
その名前を耳にするだけで胸の中身を全部切り裂かれるように苦痛が伴うのに、何故自分は夢の中でその名前を易々と呼んでいるのだろう?

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