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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第4章 混・乱・事変②
堺は、今よりも大分若い時の自分が女を責めているのを少し離れた所から見ている事に気付く。
見ているだけなのに、まるで自分がこの身体で彼女を抱いているかのような生々しい感覚に苛まれては、つい呻き声を上げてしまうのだ。
ベッドでの堺が、彼女の足首を肩に掛けさせ、一旦腰をギリギリまで引いてからまた深く突き進め、彼女を叫ばせた。
『ああっ――』
傍観する堺の身体にもその快感は伝わり、溜め息を漏らしてしまうが、大きな罪悪感で胸が締め付けられ、喉の奥が痛くなる。
『好きだよ……なるみ……なるみ』
『ああ……っ……雅也く……私も……ああっ!』
『絶対に君を離さない――!』
『雅也君……っ』
堺は胸苦しさと身体の真芯の疼きに耐えられなくなり、交わる彼らを見ないよう瞼を閉じるが、そうしても二人の情交の様子がまざまざと瞼の裏に浮かんできて、拳をきつく握り締めて唇を噛む。
「……やめろ……もう……止めるんだ……っ……でないと……っ」

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