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熱・愛・契約~熱・愛・事変
第4章 混・乱・事変②
掴んだ途端、堺の目がカッと見開き、しのを見た。
しのは安堵の溜め息を吐く。
「良かった……苦しそうだったからつい声をかけちゃいましたけど……何か悪い夢でも」
「うわあああっ」
堺はしのを何秒間か見つめ、部屋の天井を見上げ、壁の時計を見て、またしのを見てから絶叫した。
堺が叫ぶのを予期していたしのは耳を軽く塞ぎ、身体を起こして混乱する彼に笑いかけた。
「ドアの外で倒れたの覚えてませんか?……私、ズルズル引き摺ってしまったけど、何処か痛くありません?」
「あ、あ、あ」
――大きな雷の音の恐怖で頭の中の回線がバチっと切れた様な気がした所までは覚えていた。そして、何か夢を見ていた事も。
何の夢だったのか、目覚めた瞬間忘れてしまったが、身体中がジンジン熱くて、特に下半身が疼きを持っている。
多分、彼女に話せない様な内容の夢に違いない――と堺は思った。

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