この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • 小
  • 中
  • 大
  • テキストサイズ
熱・愛・契約~熱・愛・事変
第4章 混・乱・事変②


「え……じゃあ」


 
 その話の先を促すのが果たして良いことなのか分からなかったが、ついそう声に出してしまう。



「パパ……ある日ママに向かって凄く大きな声を出して、出ていったの……それから一ヶ月くらい戻ってこなかったわ……私が贈ったパジャマの存在なんて、忘れてしまったみたいに、パパの部屋で埃を被ってた」



 しのはまるで絵本を読むような柔らかな声で答えた。

 堺は一歩一歩静かにしのの側へ歩み寄る。

 しのは泣いては居なかった。だが、テレビに向けられたその瞳の黒目は空虚な穴のように見えた。

 

「なんだか馬鹿馬鹿しくなって、私、包装紙もリボンもほどいてハサミで滅茶滅茶に切ってやったわ。パジャマも壊してやろうかって思ったけど、なんだか可哀想で」


 
 
 可哀想で、という言葉まで来て、滑らかだったしのの声が詰まった。

 堺はしのの隣に座り、無意識にその手を握りしめていた。




 
/243ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ