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螺旋の巣
第2章 華西女子高校
車が駅前の交差点に差し掛かると、加藤は左折してコンビニの駐車場に入り、隅の方に車を停めた。
美咲はスマホで時刻を確認すると、午後3時5分前だった。
「加藤、じぁ、行くからお願いね。」
美咲は加藤に伝えると、後部ドアを開けて手提げ鞄と袋を持ち、コンビニの入り口に向かった。
( 確か白の車で末尾2桁が14…)
駐車場に停まっている車に該当するのはなかった。
スマホがちょうど午後3時を表示した時、1台の車が反対車線から右折で駐車場に入って来た。
白の車で末尾が14… 来た!
車はコンビニの空いた駐車枠に車を停めた。
美咲は車に近寄り、助手席のウィンドウを覗いた。
すると、突然ウィンドウが下がった。
美咲は
「○○さん?」
男は頷き
「望ちゃん?」
美咲は頷いた。
「とりあえず、乗って。」
美咲は助手席のドアを開けて車に乗り込んだ。
「望です。よろしく。」
「ああ、こちらこそ。じぁ、何処がいいかな?」
「あの…川沿いに行けばホテルがありますが…」
「Ok、行こう!」
車は郊外の川沿いに向かった。
55歳の男は気難しそうに見えた。
H目的なので大概の男は余り喋らない。
このおじさんも全く喋らず、目的地を目指す。
美咲は、外の景色を見るふりをして後ろを確認すると、加藤の車が後方2台目に見えた。
おじさんが突然、
「何か見えた?」
「ううん、一度来たことがある衣料雑貨のお店があったから…」
「この辺は良く来るの?」
「たまに…」
美咲はおじさんを誤魔化した。
車は郊外に抜け、大きな川の土手が右側に見えだした。
しばらくすると、左側に山奥に進む細い道が見えだした。
「○○さん、そこを左に入って下さい。」
おじさんは車速を落として左折した。
車は一旦細い道に入ったが、直ぐに拓けた場所に出た。
この一帯はラブホテルが6軒密集している。
ある意味、隔離された場所に寄せ集められている。
「望ちゃん、何処がいいかな?」
「○○さん、あそこの「スターダスト」に。」
「わかった。」
おじさんは「スターダスト」の入り口に車をつけ、中の駐車場に入った。
美咲はドアを開けて外に出ると、おじさんと一緒にホテルの裏玄関に入った。
ホテルの中は薄暗く、部屋の空室状況を現す室内写真のボードがあった。
美咲はスマホで時刻を確認すると、午後3時5分前だった。
「加藤、じぁ、行くからお願いね。」
美咲は加藤に伝えると、後部ドアを開けて手提げ鞄と袋を持ち、コンビニの入り口に向かった。
( 確か白の車で末尾2桁が14…)
駐車場に停まっている車に該当するのはなかった。
スマホがちょうど午後3時を表示した時、1台の車が反対車線から右折で駐車場に入って来た。
白の車で末尾が14… 来た!
車はコンビニの空いた駐車枠に車を停めた。
美咲は車に近寄り、助手席のウィンドウを覗いた。
すると、突然ウィンドウが下がった。
美咲は
「○○さん?」
男は頷き
「望ちゃん?」
美咲は頷いた。
「とりあえず、乗って。」
美咲は助手席のドアを開けて車に乗り込んだ。
「望です。よろしく。」
「ああ、こちらこそ。じぁ、何処がいいかな?」
「あの…川沿いに行けばホテルがありますが…」
「Ok、行こう!」
車は郊外の川沿いに向かった。
55歳の男は気難しそうに見えた。
H目的なので大概の男は余り喋らない。
このおじさんも全く喋らず、目的地を目指す。
美咲は、外の景色を見るふりをして後ろを確認すると、加藤の車が後方2台目に見えた。
おじさんが突然、
「何か見えた?」
「ううん、一度来たことがある衣料雑貨のお店があったから…」
「この辺は良く来るの?」
「たまに…」
美咲はおじさんを誤魔化した。
車は郊外に抜け、大きな川の土手が右側に見えだした。
しばらくすると、左側に山奥に進む細い道が見えだした。
「○○さん、そこを左に入って下さい。」
おじさんは車速を落として左折した。
車は一旦細い道に入ったが、直ぐに拓けた場所に出た。
この一帯はラブホテルが6軒密集している。
ある意味、隔離された場所に寄せ集められている。
「望ちゃん、何処がいいかな?」
「○○さん、あそこの「スターダスト」に。」
「わかった。」
おじさんは「スターダスト」の入り口に車をつけ、中の駐車場に入った。
美咲はドアを開けて外に出ると、おじさんと一緒にホテルの裏玄関に入った。
ホテルの中は薄暗く、部屋の空室状況を現す室内写真のボードがあった。