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第2章 忠誠心

「…ふぅ…」


大事な召し使いを傷物にされたら困る。
アリスが居ないのを確認すると、人目を避けて地下に走った。


久しぶりに足を向けた地下への扉。


「ババアの喘ぎ声が此処まで聞こえる…」


耳が腐ると言わんばかりに顔をしかめ、扉を開けて階段を降りた。


「まさか…５人と？」


降りれば降りる程、響き渡る甘美の声。


「……あぁ……もっと！」


蝋燭の炎が微かに揺れる地下は肌寒く、肩掛けを持って来れば良かったと、露出した肩を撫でた。