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第5章 薔薇の蕾が開く時

「はっ…はぁ…」


初の絶頂は想像を超えるものだった。
人が性に欲する理由が分かる。これは癖になる…。


「…エオ…ス…」


余韻に浸りながら、足を撫でるエオスを真上に呼ぶと、


「私を…軽蔑するか…？」


首に腕を回し、その身を引き寄せた。


「まさか…。貴方への想いがまた募ってしまいました…」


「…エオス…。私に…キスを…」


引き寄せられるがまま、シェリルのたどたどしい口付けを受け、エオスは何とも言い難い幸福感に満たされていた。


このシェリルとの出逢いは、きっと神からのプレゼント。
何が何でも主人からの寵愛を独占してやると、アリスへのライバル心に炎を灯した。