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奴隷飼い
第7章 企み
肌に突き刺さる様な強い日射しの下、中庭の薔薇の手入れをするエオスは、
「はぁ…」
何度も溜め息を吐いては、主人の部屋を見上げた。
「いつになったら帰るのか…」
数人の召し使いとアリスを伴い、シェリルは叔父である国王の城に登城していた。
すぐ戻ってくるものと思っていたが、10日経っても帰って来る気配がない。
アリスの言い付けで肥料の買い出しに行ってる間に出発され、見送りすら出来ずじまい。
毎日毎日庭の手入れをしながら、シェリルの帰りを今かと待っていた。