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第7章 企み

「エオス！」


そんな土にまみれた男を呼ぶ声に振り返ると、


「茶にしないか？」


菓子と水筒を持ったノトスだった。


「いつも悪いな」


「いやいや！あの人が居ないから出来るだけだよ！」


ノトスは屋敷内の雑用をしている為、仲の良い女が多い。
長のアリスの不在を良い事に、召し使いの女から菓子を横流しして貰った。


自分より年上で、１０代だと勘違いした程の童顔。
気が弱く、嫌とは言えない性格だが、何にでも真面目な良い仲間だ。