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奴隷飼い
第7章 企み
「なんて事を!!」
「……?」
「旦那様の大事な青薔薇を、こんな大量に!!」
言われてみれば、一番好む青い珍しい薔薇が無数に生けてある。
交配に交配を重ね、ようやく出来た一級物の貴重な薔薇を生けた事にアリスが激怒し、部屋を飛び出そうとしている。
「アリス!」
「はいっ?」
「エオスを呼べ」
「え?」
「これのお陰で疲れが飛んだ。礼を言いたい」
「なっ…!?」
「呼べ」
「…っ……はい、只今…」
苦虫を噛むアリスは、握る拳を震えさせながら退室した。