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第29章 両手吊りされる姉弟

あっ・・・
健が感じてる・・・
女の人にお尻をいじられて感じてる・・・
私も・・・
私も・・・
誰か来て・・・。

健の感じている声にますます体が火照ってしまった麗が客席の方を見ながら、心の中で願う・・・
誰かが自分も感じさせてくれるのを願う・・・。

麗の心の声が聞こえたのか、30代半ばくらいのイケメンの男性客が立ち上がって麗の方に視線を向ける。

お願いっ！
来てっ！
私も感じさせてっ！

麗が叫ぶ・・・
イケメン男性に向かって心の中で叫ぶ・・・。