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第24章 裏切られた努力・典子

午後１０時、
加藤さんが来ました。

部屋に入るなり情熱的な抱擁と
激しいキスをされました。

「会いたかった！」

「いつも会っているじゃ
ないですか？」

「仕事上ではね。でも、
プライベートでは２か月ぶりだ。
君の肌の温もりが恋しい」

「そういう事を言われても
困ります。私には婚約者が
いるんですから」

「婚約者がいるのは僕も同じだ。
お互い様だよ」

「じゃ～、こういう関係は
もう無しにしますか？」

「日本を離れて二人きりだ。
仲間としての絆を深めたいんだ」

「十分深まっていると
思いますが？」