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彼の秘密
第15章 告白
外はまだ雨が降っていた。
まだ、というか全く乾いていない体では寒かった

「本当ごめん、こんな雨の中。
追いかけてくるなんて思わなかったから」
と、ここのジャケットなのか先輩は黒のそれを自分の頭にかけた
「今すぐ家に帰るから、そしたら暖をとろう」

「ちゃんと話もですよ、伝えたい事がありますから」

「うん、俺も伝えたい事がある」

ビニール傘を広げて先輩は俺の肩を引き寄せた
「風邪引いたら大変だから」

「ありがとうございます」


先輩の家に着くと彼はすぐに風呂を沸かしてくれた

「沸いたら入って濡れた洋服は洗濯するから、かごに」

「先輩それよりも話を聞いてください!
そうじゃなきゃ風呂にはいりません」
先輩は眉間を押さえてため息を吐く
「はぁ、俺が全体的に悪いから聞くしかないか・・・
そこに座ってただこれで体拭いてね」
と何枚もタオルをもってきてくれた。

それを下に重ねてひいてその上に座る
意を決して話した
「俺、いっぱい探したんです。
酷いじゃないですかなんで待ってくれなかったんです?俺てっきり騙されたかと思いました。
それでも追いかけました、伝えたい事があるから
聞いてくれますか?」
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