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彼の秘密
第15章 告白
暫く先輩の腕の中で安らいでいたが、あることを思い出した。
今日は月曜日、明日も当然学校があるのだ。
慌てて時計を確認すると今の時刻は22:00をさそうとしていた。
電話しないと!・・・あっ荷物学校だ

絶対お母さんに怒られる
「どうしたの?さっきから表情コロコロ変えて」

「いや、明日学校なんで家に帰らないとなぁって思ったんですけど、荷物も学校に置いてきちゃって親に連絡のしようがないんですよね」

「えっ、荷物も?」

「はい」

「じゃあ俺の携帯貸すから連絡して」

「あ、ありがとうございます。」

トゥルルル トゥルルル
「あ、お母さん!ごめんなさいその今から帰ります」

「あんた!何で携帯も置いてきてるのよ!
心配したんだからね!
荷物、わざわざ澄くんが届けてくれたのよ?
お礼言っときなさい、それと今会長さんと一緒なの?」

「う、うん」

「代わりなさい」

「あ、あの母さん俺が悪いんだ」

「いいから代わりなさい」

「う、わかったからそんな責めないでくれ・・・先輩」

「ごめんね、・・・はい、代わりました。暁です
この度は全面的に私に非があり、雫くんは何も悪くありません。」

「連絡を怠ったのは間違いなく私の息子ですそこは変わりありません。
ですが、あの子がそんなことすら忘れるような事は滅多にないの、何か物騒な事に巻き込まれていないかって親なら誰でも心配するの。あなたもこんな時間まで拘束することは無かったでしょう?
もしこんな時間にまで一緒にいたいならあなたからもちゃんと私に連絡をしてください。
それがちゃんとしたお付き合いと言うものです」
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