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彼の秘密
第16章 新しい関係
「おはよー」
HR十分前に着いた俺に澄は溜め息を吐いた。
「その様子だと上手くいったみたいだな。
畜生、わかってたけどさぁもうちょっとこう」

「もう、いじいじしないの!昨日俺が慰めてあげたでしょ」

「ば、っかお前声でかい」
慌てて神室の口を押さえる澄の顔はほんのり赤くなっていた。
昨日、いろいろとあったのだろう、聞かないでおいた方がいいよね
「トオの方が大きいよー。ねぇ今日は皆でお昼食べようね」

「えっ・・・いいの?」

「もちろん、ていうかそっちはいいの?」

「う、うん。てか先輩が大丈夫であれば確認してみるね」
~~~~~~~~
先輩
~~~~~~~~
お昼皆と一緒に良いですか?

だめならだめでいいんですが
~~~~~~~~~~~~~~
と送るとすぐに返信が返ってきた。
~~~~~~~~~
先輩
~~~~~~~~~
   いいよ。

~~~~~~~~~

「いいって、」
文面を二人にみせた
「うわ、真ん中に文字を打ってるあたり本当はやだだと思ってるな」

「あははそりゃそうでしょ。だれも大事な時間邪魔されたくないし」
大事な時間か・・・俺本当に大丈夫かな
「先輩無理してないかな」

「いやいや雫気にしなくていい。俺たちにも昼という時間は交流として大切だよ
もちろん二人の時間も必要だと思うけど、それも考えて会長が承諾してくれたと考えようぜ」

「うん!そうだね」
あっさり納得した雫に聞こえないようにそっと耳打ちをする神室
「ねぇ、本当にちょろいね」

「だな、あいつに良いように言いくるめられる未来が見えるぞ。かなり心配だ」

その間からぬっと出てきた佳奈江その手にはメモ帳が握られている

「ふふ、一人を取り囲んでなにをしようとしてるの?」

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