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彼の秘密
第4章 不穏2
それから俺は先輩とお昼を食べることになって不思議に思ったことがある。
「先輩っていつも女子の取り巻きがあるって聞いたんですけど、昼休みとかってどうやって振りほどいてるんですか?」

「んー、秘密。」

「えー、話して下さいよ。すごく気になります」

「駄目、どこで何を聞かれてるかわからないから」

「・・・・?」

「前に生徒会室で会議してたんだよね、三送会のサプライズイベントのことを、そしたら次の日には何故かばれてて皆ビックリしたことがあったんだ。」

「何でバレたんですか?」

「盗聴器がね仕掛けられてたの。」

「・・・えっ?」

「犯人は見つかってなくてね、今も時々見つけるんだよ」

「なるほど、ってまだ見つかってないなんて怖いですね」

「まぁ、悪戯で済むまでは良いんだけど。
私生活にまで及ぶのはいやだなぁ。
早く片付けなきゃ・・・ね」

「そうですね」

疑問を解消しようと思ったのに更に謎が深まってしまった。
でも、何故盗聴器を仕掛けなければならなかったのだろう。

少しの謎が大きな溝になるのはもう少し先のことをこのときは知らない
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