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彼の秘密
第3章 それぞれの
お昼が終わり、俺はばれないように屋上から帰ってきたとき関口君とお昼を食べていた澄が、駆け寄ってきた。

「お前どうしたんだよ、昼丸々いなくてさ。折角昼一緒に食べようとしてたのに、待ってもお前来ないから先食っちまったぞ。」

「ごめん・・・あのさ、これから一緒に食えないわ。」

「は?なんで、」
俺はない頭を使って口実を考えて思い浮かんだのは・・・
「いや、ちょっとなこっ、告白されて」
だった。

いや、ばれるよな。
と次の口実を考えていると
「告白・・・そ、そうか。おまえがなぁ・・・そっか、うんじゃ、仕方ないな。・・わかったよ」
と納得したのか席に戻っていった。

今ので納得したのか?

でもそれにしては様子が可笑しい気もするけど。
いつもなら、もっと食いついてきそうなんだが・・まっいっか。

けど案の定様子はおかしくて、その後の授業はどこか上の空で先生に怒られて皆に笑われていた。

放課後も訪ねても、あぁ、大丈夫と上の空で答えていて心配になったが明日には治ってると思い、気にしないことにした。

結果翌日にはいつも通りに元気になっていて安心した。

けど嘘をついてごめんな。
先輩との約束だから。と心の中で謝る雫であった。

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