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彼の秘密
第5章 日常
「話って何?教室じゃしにくいこと?」
神室は俺に話があると東の非常階段に連れてきた。
そして、気まずそうに頬をぽりぽりしながら
「いや、前の時もそうだったけど・・・ごめんね?いきなりだけど、雫の事好きでしょ?」

不意の言葉に思わずへっ?!なんてすっとんきょうな声がでてしまった。
これじゃ、肯定してるようなもんじゃないか!

「い、いやいや、何を言ってるかわかんない!」

「誤魔化さないでよー、俺さそういうのに敏感だから騙せないよ?」
と人さし指を立ててふふんと得意気に話す神室、少しうざい。
「なんで、そう思うんだよ!」

「だって、澄、雫の事見るとき凄い優しいし気使ってるし、前雫が告白されたって聞いた時のあの落ち込みかたはどう見てもそういうことでしょ。」

「ぐ!・・・・なら、悪いかよ。」

「・・・」



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