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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
「先輩、お風呂ありがとうござい・・・」
お風呂からあがりリビングにいくと流石に疲れが押し寄せてきたのか、足を組みながらソファーで寝ていた。

どうやらまた本を読んでいたらしい。

・・・

彼を起こさないようにそっと横に座った。
ソファーに座る衝撃でも起きそうだが、彼は眠ったままだ。

やっぱり疲れてたんだ。

・・・言ってくれれば良いのに
彼は1人で無理をしてしまう性格なんだろう

涙を見せたことはあるのだろうか?

自分には見せて欲しい

けどきっと願うだけじゃだめなんだ

彼が弱いところを見せられるくらいに、頼りになる存在にならないと

無防備に本の上に置かれた手に、自分の手を重ねた
ひんやりとした手に触れたのに、頬には熱がやどった

誰にもこんな無防備な姿を見せたくないなんて

とんだ独占欲だ


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