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彼の秘密
第19章 テスト準備期間が来ました
「・・・ん うんー?」
寝苦しさに目を覚ますと壁が目の前にあり、後ろには熱を感じた。
まさか、いやまた先輩と一緒に寝てるー!!!

うわぁぁぁあああ
えっ、なんでなんでいつ?

えーと、俺は先輩の風呂上がりを待ってて、それからそれからそうだ!先輩が布団もかけず寝ようとしたから、毛布を掛けようとして・・・して、あっ・・・

あーーーー!!!

あの光景が頭に浮かぶ

声はださなかったが思わず口を押さえた。

そうだ、俺先輩とキスしてて・・・そこから記憶ないけど

もしかして夢だったかな、いや夢かそんな妄想みたいなことが現実に起きるわけないよなー

「んっ・・・雫」
眠たそうな声が後ろでした

「あっ、先輩起こしちゃいました?」

「ん、・・・ねぇこっち見て」

「え・・・はい」
身をよじって先輩と向き合う
先輩の腕が腰に回されて、ぎゅっとしてくれた
まだ日が明けてなくて部屋は暗かった。
だから彼の表情とかがわからないから、向き合っても何も意味はない気がしたが、それでも距離が縮まったようで嬉しい

「ゴメンね、口ひりひりしない?」
夜だからか囁き声で話される声は、夏の風鈴のように耳にすっと入ってくる心地の良い音
「えっ、くち?」

「うん、キス。初めてだったと思うんだけどいきなり激しすぎたかなって」

「あ、あー」
夢じゃなかったんだ
というか、これ顔が見えないぶん体温とか声に意識が集中してしまう。

「もしかして覚えてなかった?のびてたもんね」

「いや・・・覚えてますけど」
そして自分のびたのか・・・恥ずかしい

「くすくす、今電気つけたら恥ずかしくて顔みれないかもね」

「つけないでください」

「そういわれると、したくなっちゃうなぁ。」
先輩はくすくすと笑いながら、腰に回していた腕で頭を撫でる

「まぁ今日ので確信したこともあるから良かったかな、ねっ」

「え、何がです?」

「あれを無意識にやってたなら・・・あはは、かなりやばいなぁ
あ・・・それとね雫にプレゼントしといたから。」

「え、プレゼントって?」
俺、誕生日まだなんだけど10月だよ

「んー、それは起きてからのお楽しみ。
まだ早いから、寝よっか」

と言ったすぐに、寝息が聞こえてきた

寝るの早いなぁ。

というかプレゼントってほんとになんだ?

もんもんと考えていたが、雫もすぐに眠りについた
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