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彼の秘密
第20章 夏休み間近
渡の制服のネクタイを掴み、引き寄せた。
相変わらずの整った顔と何もかもを冷めた目で見る瞳に、見とれながら目を閉じる
だが、唇が重なり合うことはなかった。
唇は暁の手によって遮られていた
「なんで?前まではしてたじゃん」
「ごめんね、もうしないって決めたから」
そういった彼の表情に真浩は苛立ちを覚えた。
こんな顔知らない
こいつは俺と同じだとおもっていたのに、なんでそんな顔するんだよ。
「お前、いんの?好きな奴が」
「うん」
「はっ?ふざけんなよ。俺は、お前に」
「確かに、真浩と俺は似てるよ。けど大切な人が出来たそれだけのことだよ」
「俺はまた、置いてけぼりかよ」
「置いてけぼりなんかじゃないよ、ちゃんと彼がいる・・・俺はお前と一緒に落ちていけるけど救えはしないよ。
ちゃんと真浩が救われる人と付き合ったほうが良い」
「なんで、俺のこと・・・」
「あ、こんなとこにいたのかよ!マッキー、探したんだからなぁ先生今朝のことで職員室来いって」
「うるさい!」
「はぁ、またそんなこと言って。また渡と喧嘩?
昔から仲良いんだか悪いんだかわかんないよぁ、お前ら。
ほら俺が今日好きなもん作ってやるから、笑顔だせよ。」
機嫌が悪い真浩にかまわずに、肩を押してその場の退避を促した。
そんな彼に対し渡は一切目もくれず再びパソコンの画面に目を移す。
俺はお前に・・・
「一緒には死ねないよ」
ガチャ、キー
「先輩、どうしました?」
コーヒーの缶を2つ手に持ちながら雫が現れた
「んー、ちょっと疲れたから補充したいなって」
「補充って?っちょ、先輩」
「あー、やっぱこれ良い」
「補充って・・・っつ!・・・」
顔を真っ赤にしてるのが伝わる
何でこんなに愛しいんだろ、自分が今までは人間じゃなかったみたいで。
こんなに見るだけで触れるだけで満たされるなんて
・・・でも、同じ場所には行けないんだよね
相変わらずの整った顔と何もかもを冷めた目で見る瞳に、見とれながら目を閉じる
だが、唇が重なり合うことはなかった。
唇は暁の手によって遮られていた
「なんで?前まではしてたじゃん」
「ごめんね、もうしないって決めたから」
そういった彼の表情に真浩は苛立ちを覚えた。
こんな顔知らない
こいつは俺と同じだとおもっていたのに、なんでそんな顔するんだよ。
「お前、いんの?好きな奴が」
「うん」
「はっ?ふざけんなよ。俺は、お前に」
「確かに、真浩と俺は似てるよ。けど大切な人が出来たそれだけのことだよ」
「俺はまた、置いてけぼりかよ」
「置いてけぼりなんかじゃないよ、ちゃんと彼がいる・・・俺はお前と一緒に落ちていけるけど救えはしないよ。
ちゃんと真浩が救われる人と付き合ったほうが良い」
「なんで、俺のこと・・・」
「あ、こんなとこにいたのかよ!マッキー、探したんだからなぁ先生今朝のことで職員室来いって」
「うるさい!」
「はぁ、またそんなこと言って。また渡と喧嘩?
昔から仲良いんだか悪いんだかわかんないよぁ、お前ら。
ほら俺が今日好きなもん作ってやるから、笑顔だせよ。」
機嫌が悪い真浩にかまわずに、肩を押してその場の退避を促した。
そんな彼に対し渡は一切目もくれず再びパソコンの画面に目を移す。
俺はお前に・・・
「一緒には死ねないよ」
ガチャ、キー
「先輩、どうしました?」
コーヒーの缶を2つ手に持ちながら雫が現れた
「んー、ちょっと疲れたから補充したいなって」
「補充って?っちょ、先輩」
「あー、やっぱこれ良い」
「補充って・・・っつ!・・・」
顔を真っ赤にしてるのが伝わる
何でこんなに愛しいんだろ、自分が今までは人間じゃなかったみたいで。
こんなに見るだけで触れるだけで満たされるなんて
・・・でも、同じ場所には行けないんだよね