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彼の秘密
第20章 夏休み間近
同時刻
「んー、一回休憩しよ。雫購買に行かない?」

「いや、今日はいいや。」

「そう?じゃ真姫行こ。神室は?」

「もちろん行くよー」

「うん行ってらっしゃい」
一週間ぶりの部活だけど今日は部室を使える日じゃないので、別室の部屋で曲の譜読みやら皆はアンプにはつなげないで、楽器を弄っていた。

ただ、雫は頭をかかえていた
「歌詞書けったってなぁ、そんなの勉強したことのないし大体何書けばいいんだろう」

ついさっき決まったことだ
「ねぇ、文化祭俺らで曲作らない?」
ぽそっと神室がそんなことを言ったのだ
「えっ?そんなことできるの?」

「まぁ、できないこともないけど誰が考えるの?」
雅はあまり乗り気じゃない感じで神室を見た、神室は目を輝かせて右手を挙げて
「それはもちろん俺でしょ!」
といったが、即座に真姫が首を横に振った
「神室に任せると一人で突っ走りそう、ここはいつも通り雅でいいんじゃない?
それくらいできるでしょ?」
それくらいというのは、雅に絶大な信頼を寄せてるほうの、それくらい なのだろう
「えー、面倒だなぁ。真姫なんかしてくれんの?」
二人の間にしかわからない空気が流れた
「何かはする」

「・・・じゃぁうやる。ねぇ、雫歌詞書いてみない?」

「えっ」

「お、それ良いね」

「いや、俺何も知識ないよ?」

「なんでもいいよ、自分の書きたいことを書けばいい。ボーカルとして何か掴むのにいい機会じゃないかな。
どうせ文化祭だし、もしかけなかったら今やってる曲やればいいから、本当に軽い気持ちでやってみなよ」

「えー・・・まぁ、それなら興味はあるし・・・わかった」

というわけで歌詞を考えることになったが、とりあえずは曲が出来上がるまでは歌詞を考えられないので、いろんな曲を聞いて少し勉強しようと今音楽サイトを漁っていた

ぴろりん♪
机に置いていたスマホが鳴った
あ、先輩からだ 珍しいこの時間に来たの初めてだ

~~~~~~~~
今屋上来れない?

少し時間できたから、2人になりたい

でも雫が無理だったら良いからね

~~~~~~~~~~

うわ、やばい。
とっさに顔を腕で隠した

こんなの断れないって
「あー、でも・・・少しならいいかな」

雅たちにメールを送って貴重品だけをもって、すぐに部室をでた

少し足取りは早かった
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