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彼の秘密
第21章 夏休み
賑やかな店内、他の学校も今日が終業式なのか他の学生も複数いる。
「いや、あのさ聞きにくいことではあるんだけど!
その、どうやったらいいかなー?」
いきなり話を降ってきたのは良いけど、主語がないから何の事か、全くわからない
「はっ?」

「この前さ・・・いやちょっと待って、・・・はぁ」
顔を明らかに赤らめて、目をきょろきょろさせている、今こいつの頭の中を占めているのはどう見てもあいつのことだろう

「あのさ、夏休みに入るよね?」

「あぁ、明日からそうだな」

「で、でででデートに誘うのってどうすればいいかなぁって」

「・・・えっ普通に行こうで良いじゃん。」
普通に答えたが、内心泣きたい。羨ましいことこの上なかった。
「でも、先輩夏明けの体育祭とか受験の準備とかあるからそれにバイトも忙しいみたいだし。
折角の休みに時間取らせるのが申し訳なくて」

そのまま、仕事に埋もれろ。
夏休み一日も休みなんてあいつには無くて良いと思う。
「まぁ、大丈夫だろ、あの人お前のことになると目の色変えるし。
寂しいから会いたいって言えば絶対に会えると思うぞ」

「そんなもんなの?」

「そんなもんだろ、・・・ 心配なら俺が連絡してやろうか?」

「いや、大丈夫!・・・何すればいいかな?」

「そんなもん、遊べば良いと思うけど?」
ブー ブー
「ちょ、ごめん。メッセージ来た・・・げっ」

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(かなえ)
BLやってるみたいだけど、交ざってもいいかしら?
(о´∀`о)

恋ばな?恋ばななの?
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即座に辺りを見渡し、バチリと目が合った
「ちょいと待ってて、トイレ行ってくるわ」

「えっ、うん。行ってらっしゃい」

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混ざるな、すぐ帰れ、今すぐ帰れ

てか何でいるんだよ!しかも神室と一緒って
あと、隣にいるやつと何処で知り合った!

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