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彼の秘密
第21章 夏休み
その日の夜、ベッドにうつ伏せになりながら先輩に電話をかけていた
「それで、来週家族が旅行に出かけるんですよ」
「へぇ、君はそれに行かなくて良かったの?」
「はい、夫婦っていう時間って必要なんじゃないかなって思って。
先輩と付き合って思ったんですけど、皆といる時間も楽しいけど・・・余計に二人になりたいなって。だから、きっと両親もそうなんじゃないかなって」
「・・・」
「先輩?」
「あっ、あー・・・ごめん。電波が悪くてよく聞こえてなかった
そういえばさ、その来週って予定は?」
「俺ですか?待ってくださいね」
「えー、来週は部活と皆で夏祭りに行くって決めてますよ」
「じゃあ、8月2日は」
「そこは無いですね」
「じゃぁ、デート行こうよ」
「デート」
今まで物語やクラスメイトからの口からしか耳にしたことのない言葉を反芻してからも尚理解するにはもう少し秒を費やして、顔に熱を持った
「い、あっ、でーち、デート、ですか、行く、行きたいです」
スマホ越しからくはって笑う声が聞こえて、あのふにゃって顔をしてるのかって想像したらますます胸がうるさくなった
ベッドに寝転がりながら枕に顔を押しつけて、どうしようもない感情が足をばたつかせる行動に現れる
「で、どこに行きたい?」
行きたいとは言ったものの、急に思い浮かばない
「んー、先輩の家」
「えー結構適当?遠出したっていいんだよ」
「・・・先輩の家でお泊りしたい」
「わかった、じゃあ他にもしたいことあったら言ってね。」
「はい、あのその日だけじゃなくても、先輩の家に行ってもいいですか?
ていうか、明日」
「明日?いいよ、そのかわり何が起きても知らないからね」
「え、どういうことですか!先輩の家オカルト系な」
「なわけないから、お休み。」
「え、ちょ」
電話は無情にも切られスマホ画面は、ホーム画面になっていた
ぼふんとスマホをベッドに置き目をつむり、足を擦り合わせる
最近、寝るのが少し怖い
自分が抱かれている夢を見るから
「はぁ」
そろりと下腹部に右手を伸ばした
「それで、来週家族が旅行に出かけるんですよ」
「へぇ、君はそれに行かなくて良かったの?」
「はい、夫婦っていう時間って必要なんじゃないかなって思って。
先輩と付き合って思ったんですけど、皆といる時間も楽しいけど・・・余計に二人になりたいなって。だから、きっと両親もそうなんじゃないかなって」
「・・・」
「先輩?」
「あっ、あー・・・ごめん。電波が悪くてよく聞こえてなかった
そういえばさ、その来週って予定は?」
「俺ですか?待ってくださいね」
「えー、来週は部活と皆で夏祭りに行くって決めてますよ」
「じゃあ、8月2日は」
「そこは無いですね」
「じゃぁ、デート行こうよ」
「デート」
今まで物語やクラスメイトからの口からしか耳にしたことのない言葉を反芻してからも尚理解するにはもう少し秒を費やして、顔に熱を持った
「い、あっ、でーち、デート、ですか、行く、行きたいです」
スマホ越しからくはって笑う声が聞こえて、あのふにゃって顔をしてるのかって想像したらますます胸がうるさくなった
ベッドに寝転がりながら枕に顔を押しつけて、どうしようもない感情が足をばたつかせる行動に現れる
「で、どこに行きたい?」
行きたいとは言ったものの、急に思い浮かばない
「んー、先輩の家」
「えー結構適当?遠出したっていいんだよ」
「・・・先輩の家でお泊りしたい」
「わかった、じゃあ他にもしたいことあったら言ってね。」
「はい、あのその日だけじゃなくても、先輩の家に行ってもいいですか?
ていうか、明日」
「明日?いいよ、そのかわり何が起きても知らないからね」
「え、どういうことですか!先輩の家オカルト系な」
「なわけないから、お休み。」
「え、ちょ」
電話は無情にも切られスマホ画面は、ホーム画面になっていた
ぼふんとスマホをベッドに置き目をつむり、足を擦り合わせる
最近、寝るのが少し怖い
自分が抱かれている夢を見るから
「はぁ」
そろりと下腹部に右手を伸ばした