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彼の秘密
第5章 日常
支えをなくした、体は地面に崩れ達せなかったものはじくじくと熱だけが残り苦しい。
フルフルと体を震わせ涙目になった真姫が、雅を睨むと雅は面白そうに笑って
「だって、ここだと俺が気持ちよくなれないでしょ?
それに今日は人が待ってるしもう行かないと怪しまれるって。」

「お前・・・最初からそのつもりだったろ!」

「あはは、バレた?でも、姫も勘違いしてない?
言ったよね、これはお仕置きだから。そう簡単に楽にさせてあげるわけないじゃない。
ほら、立って?そんなところに股を抑えながら座ったままだと、もしここに来た先生に見つかったら襲われるかもよ。」
そんな言葉に姫は真っ赤ににしながら涙を浮かべる
「なっ!お前が俺をこんなにしたんだろ。」

「保健室まで運んであげるから、背中にのって?立てないんでしょ?」
と優しい笑みを浮かべて背中を見せる。

真姫はむすっとしながらも、しゃがんだ雅の肩に手を伸ばし捕まった。

「こんなこと、許せるのはお前だけだからな。」
と顔をうずめながら言う。

それが伝わってか、雅はくすっとわらってもう一度可愛いと呟いた後に
「もちろんだよ、俺以外がこんなこと姫にするようならどんな手を使ってでも痛めつけてやるから。だからお前は、俺のそばを離れるなよ。
離れたら、監禁してでも側に置いとくんだから。」

「それは、ごめんだ」

二人は屋上を後にして消えた。
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