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彼の秘密
第21章 夏休み
次第に早くなる律動と、断続的な前への刺激が合わさって先走りがトロトロと滴り落ちる
「もっ、無理。むりぃ」
泣きじゃくりながら、首をぶんぶん振る
「じゃあ、やめる?」

「やだぁ」

「我儘だなぁ」
汗ばんだ額についた髪を掻き分けられ、そのまま顎を掴まれて、口を塞がれた
「んん」

辛いのに気持ちよくて、翻弄されているのに離して欲しくなくて、自分が自分じゃなくてとぐるぐるとした考えでいっぱいになる

いっぱいになりすぎて、心が漏れる

「さとるさぁん、すき、好きぃ」
言い足りない、まだ全然足りなくて先輩のを受け入れようと先輩のをぎゅっと締める
「もっと、奥欲しい」

「あー、あんまり煽るの良くないなぁ」

「ふぇ?あっ、あー」
後ろから抱きすくめられ、ぐっと腰を突き出される。
きもちいいところに当たって、中が喜ぶ

「雫が悪いんだからね」

「ひゃあ、んあっあっあっ」
喜んだのも束の間で、すかさず奥を突かれる。
強すぎる刺激が頭を駆け回り、ずんずんと感覚の短く重い突きが繰り返され、そのたびに頭が痺れる

気持よすぎて、苦しい
どこかに逃げようと腕を伸ばそうにもそれすら捕らわれてしまう

抱かれているよりも捕食されているが近いような感覚

「あっいく、いっちゃうあっあー」

「良いよ、俺ももう」

先輩の息を止める音が聞こえて、お腹に暖かいものを感じた
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