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彼の秘密
第1章 出会い
入学式が終わり教室に戻ったあとの話題は生徒会長の話ばかりだった
「ねぇ、やっぱり噂通りのイケメンだったね!」
「もう、一目惚れだよね?ファンクラブあるのかなぁ?」
など、女子はうわ言のように呟き、男子でも

「あれはイケメンすぎるだろう!ずりぃ!」

「俺の彼女取られそう」
などと落ち込みや妬みなどを言っていた
てか、彼女取られるってどんだけ信頼感が無いのだろう

そんな話を聞きながら澄もその話題の話をする
「それにしてもあれはズルいよな?
今年の生徒会長っつたら、学年トップの成績に品行方正、おまけに運動能力も高く正に、パーフェクト人間だっていうのに、ビジュアルまでって死角なしだよな?」

「そうなんだ・・・てか、良く調べてんね?そんな情報、」

「バッカ、お前そんなの風の噂で自然と流れてくるもんなんだよ」

「生憎俺は、風の噂程度で流れてくる情報網も持っていないんで」

「少しは持っとけよ。合コンとかの話流れてくるのに。童貞は卒業しとかなきゃな今年は」
と彼女いない歴=年齢の俺をからかってくる。
確かにこいつは、中学の頃数は多くなくともそれなりの女子と付き合っていたから、一人とも付き合ったことない俺は何も言えない。

「うっせぇ、そんぐらい自分で作るし俺はちゃんと好きになった子とじゃないと付き合わない」
澄は呆れた表情で溜め息を吐く。
「はぁ、本当お前ピュアだよな?でも、それじゃ女は出来ねぇぞ」

「余計なお世話だっつの!!・・・でも、会長は本当に優しかった。。俺さ朝人混みの電車でさぶつかっちゃって、でもいやな顔1つもせずに許してくれて、中学校の先輩とは大違いだよ」

「あぁ・・・俺らの部活特に酷かったもんな。
挨拶しなかっただけで殴られたしあれに比べたらあの会長は天使だな。
・・・てか、会長に朝会うなんてすげーな基本あのひと女に囲まれてるって話だぜ。」

「ふーん」

「・・・もしかして惚れたか?」

「はっ?んなわけないって。てか相手男だろ?」

「いやいや、世の中わかんないもんだって!」

「何いってんだか、ほら先生くるぞ」
と、バカなことを言ってる澄をあしらった。

まぁ・・・実際ちょっとかっこ良いなぁと思ったのは事実だけども。

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