この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
タイムリミット365
第2章 謎の男
あの日、私はただの好奇心だけで、輝翔の話に乗った。
初めて逢ったセクシーな不思議な男に、正直興味を持ったから…。
この時は、ただの気紛れで、私に恋人になれと言ったんだと思った。
私もただの気紛れで、OKしたのだけれど…。
彼が抱える深い闇を、私は知らなかった。
命を粗末にしようとしていた自分が、恥ずかしくなるような、輝翔の悩みを私は知るはずもなく…。
この時の私には、1年は死ぬ前の思い出としか思ってなかった。
1年たったら、またこの屋上で、今度は誰に邪魔される事なく、あの世へ逝こうと思ってたんだ。
この日から、私にとって思い出以上の1年が始まった。