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タイムリミット365
第8章 少しの変化
ギュッと抱き締めて、耳元で輝翔が甘く囁いた。
「羽音…愛してる。」
少し掠れた声で切なく響くその声に、私の心は蕩けていく。
そんな風に愛を囁かれたら、私もうもたないよ…。
完全に心まで鷲掴みにされた私は、輝翔と一緒に快楽の波にさらわれていく。
それでもやっぱり、私も言いたくて、薄れる意識の中、輝翔に呟いた。
「輝翔、愛してる。」
私の中に入ったまま輝翔が優しく微笑んだ。
「ありがとう。」
輝翔…。
私こそ、ありがとうだよ。
貴方がいてくれるだけで、私は幸せなんだよ。
だから、お願い。
私を置いていかないで。
これからも、ずっと一緒にいてよ。
ねっ、輝翔…。