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タイムリミット365
第9章 最期の作品

輝翔と契約を結んでから、9ヶ月が過ぎた。

約束の1年間まであと、3ヶ月。

私は輝翔との1日1日を、大切に過ごしていた。

輝翔が私を抱く日は、明らかに減っていた。

それでも輝翔が、普通に生活をしていて、そばにいてくれるだけで私はいいと思っていたのに…。

最近は少しずつだけど、生活していく上でも、弱っていく輝翔の姿が見えるようになってきたのだ。

見た目も、だいぶ痩せてしまい、健康的に見えた肌もハリがなくなってきた。

いつも力強く光輝いていた瞳にも、力がなくなってきている。

少し動いては息があがってしまう為、ジッとしていたり、横になっている事が多くなってきた。

輝翔自身も、そんな自分に嫌気がさしているようで、イライラする事が多くなった。

もともとは、積極的で社交的な輝翔。

体を動かす事や、いろんな事をするのが好きだった。

それが今では、思うように、体を動かせないのだから、輝翔のストレスは想像以上にすごいものだと思う。

そんな輝翔を見ていても、私はどうしてあげる事も出来なくて、私の中でも、もどかしさだけが募っていった。


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